世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


ホイッスルピッグ 15年  15年  46.0%

  • 地域: バーモント
  • ブランド: ホイッスルピッグ・ウイスキー
  • 価格帯: 121-180
  • 入手可能場所: アメリカ
  • 掲載号:136号

クリス・グッドラムSCORE8.9

香り
最初はトーストやバターを思わせるオーク風味が強い。すっきりとしたコーン、木のスパイス、わずかにハーブのようなライ麦などの香りがある。オレンジの特徴がうまく隠れているが、香りはほとんどオークの独壇場。
口当たりはさらにエッジが立っている。とても柑橘風味の強いスピリッツの特徴と、土、ダークなライ、スパイスの感触。舌の中央にオーク風味が到着してほとばしり、シルキーでバターのような感触を伝える。だがそこに、ライ風味のエッジが対抗してバランスを整えている。
フィニッシュ
余韻は長く、土っぽい。ライ、甘いオーク、コーンシロップ、ダークチョコレートなどの風味が持続する。
コメント
見事なライウイスキー。口に含んだときに感じるライの明快さと濃厚さが、香りでも表現されていればウイスキーマガジン特選の候補になっただろう。

ジョエル・ハリスンSCORE8.1

香り
やわらかく、まろやかで、いつも想像するライウイスキーのイメージとは異なる感じ。牛肉エキス、牛肩ばら肉、テキサス風バーベキューのような匂いがゆっくりと立ち上がる。
クリーミーでバランスがよい。風味のベースとなっているスパイスがあり、その上にスピリッツや砂糖のエーテル風味がふんだんにある。奇妙な組み合わせだが、このスタイルのウイスキーではうまくいく。
フィニッシュ
オーク香とスパイス香のバランスがうまくとれている。
コメント
最後はカクテルのベースにしてみたが、とてもうまくいった。